太陽系の端で新たな天体が見つかったそうだ。直径は約300キロ。太陽を1周するのに4万年もかかる。あまりに遠いので、地球から見えるのは、そのうち400年ほどという

 国立天文台が米ハワイに置く「すばる望遠鏡」を使い、米研究チームが姿を捉えた。愛称は「ゴブリン」。そんな名のゲームキャラクターもいるが、元は西洋の伝説に登場する意地の悪い精霊である。初観測が2015年10月というから、ハロウィーンも絡み、気の毒な呼び名がついたか

 さて、地上では第4次安倍改造内閣が発足した。19閣僚のうち初入閣は12人。大半は自民党総裁選で首相を支持した派閥に属し、論功行賞の色彩が濃い。「実務型の人材を結集した」と首相は自賛するけれど、典型的な派閥均衡、守りの布陣。入閣待機組の「在庫一掃」「閉店セール」の声も

 首相にしてから「全員野球内閣」と命名は地味だ。憲法改正や北方領土、拉致問題など、扱おうとする課題の大きさに比べ、迫力に欠ける。活躍するはずの女性も、さらに減って一人に

 「ゴブリン」以外にも、端には未発見の天体が多数あるらしい。太陽系を構成するのは地球や火星といった、おなじみの惑星だけではない

 日本も東京だけではない。小欄としては何より、地方の現状をしっかり観測し続ける内閣であってもらいたい。