第73回国民体育大会「福井しあわせ元気国体2018」第5日は3日、福井県内などで17競技が行われた。徳島県勢は7競技に出場し、ライフル射撃の少年男子ビームピストル60発で岩佐正貴(小松島西高勝浦)が初優勝し、成年男子エアライフル立射60発で以西鷹一郎(日大)が8位入賞を果たした。馬術では少年二段階障害飛越で大森海里(三田祥雲館高)が7位、弓道成年女子近的は8位に入賞した。ラグビー女子は2度目の出場で初めて決勝トーナメントに駒を進め、7位以上が確定。ボウリング成年男子個人の堀田紘佑(赤松化成)は8人が出場する決勝に進んだ。第6日の4日は5競技に県勢が出場する。

 

 少年男子ビームピストル 岩佐「リズムよく撃てた」

少年男子ビームピストルで優勝した岩佐(右)=福井県立足羽高第1体育館

 優勝が決まっても表情を崩さなかった岩佐(小松島西高勝浦)が観客から祝福の拍手を受け、恥ずかしそうにぺこりと頭を下げた。少年男子ビームピストルを233・3点の大会新記録で制した16歳は「優勝できると思っていなかったのでうれしい」と、初の全国制覇を喜んだ。

 10点台を連発する圧巻の決勝だった。最初の10発を撃ち終えた時点でトップ。その後の順位を確定させる射撃では12発目で2位に落ちたものの、15発目に10・3点をマークして再び1位に浮上すると、最後まで首位を譲ることなく逃げ切った。

 本番で緊張しやすいタイプで、この日も予選から足が震えていた。気持ちを落ち着かせるために取り入れているのが腹式呼吸。1発撃つごとに鼻から吸って口から吐くことを繰り返す。そのおかげで決勝ではリラックスできたそうで「リズムよく撃てたのが良かった」と振り返った。

 3月の全国高校選抜大会で準優勝し、自信をつけた。それまではビームライフルとビームピストルの「二刀流」だったが、選抜大会以降はピストルに専念。平日は学校で、週末は徳島市射撃場で練習に励んでいる。

 高校入学と同時に射撃を始めた。競技歴はまだ約1年半と、伸び盛りの2年生は「精神面を強くし、他の全国大会でも優勝したい」とさらなる飛躍を誓った。

 

 弓道 成年女子近的8位入賞

成年女子近的で8位に入賞した徳島の(左から)辻、脇、増田=福井県敦賀市総合運動公園弓道場

 成年女子近的の徳島は決勝トーナメント1回戦で愛知に1中差で惜敗。5~8位決定戦の末、8位で今大会を終えた。増田主将(内町学童保育職)は「満足はしていないが、結果は結果として受け止めたい」と残念そうに話した。

 それでも愛知戦では前日の予選より的中数を一つ増やし、目標としていた10中に乗せた。4射皆中の脇(四国大)は「大事な場面で外してしまった悔しさがある。経験を生かしたい」と話し、辻(四国大職)は「本番に強い選手になれるよう練習する」と誓った。

 

 女子ラグビー 初の決勝T進出

女子予選プール順位決定戦 徳島対新潟 後半1分、徳島の松田(手前)がトライを決め12―0とする=福井県小浜市総合運動場多目的グラウンド

 徳島の女子ラグビーに新たな歴史が刻まれた。2度目の出場で念願の1勝と目標の決勝トーナメント進出。7位以上を確定させ井上主将(四国大)は「全国に徳島代表のすごさを印象づけることができた」と胸を張った。

 予選は社会人チーム主体の埼玉、山口と対戦。初戦の埼玉戦は緊張から思うようにパスが回せず7点差で惜敗。井上主将は「頑張れば勝てた」と悔しがった。続く山口戦は井上主将が先制トライを奪うなど前半は互角だったが、後半で押し込まれて突き放された。

 順位決定戦に回り「平常心で戦おう」と確認し合った。すると鳴門渦潮高生の2トライを含む3トライを奪うなど終始圧倒。守っては新潟を0点に抑え決勝トーナメント進出をたぐり寄せた。

 今大会は四国大と鳴門渦潮高の合同チームで、参加チームで唯一、全員が10代。4日の1回戦では再び山口と対戦する。井上主将は「前半が勝負。若さを武器に攻め続けてチャンスをものにしたい」とリベンジへ意気込んだ。

 

 馬術 少年二段階障害飛越 大森(三田祥雲館高)7位

少年二段階障害飛越で7位入賞した大森=静岡県御殿場市馬術・スポーツセンター

 少年二段階障害飛越に出場した大森(三田祥雲館高)は、レースを終えた時点で7位。残る5選手の結果待ちだったが、タイムで上回り順位はそのままで入賞が確定。隣接する厩舎(きゅうしゃ)で固唾をのんで見守っていた仲間から祝福を受け「やった。うれしい」と、満面の笑みで応えた。

 騎乗したディーナとはコンビを組んで約1年。「速く走るのはまだ難しいので、馬には無理をさせず入賞することだけを考えた」と、慎重な手綱さばきで障害を次々とクリア。狙い通り減点なしで終え「本当に頼れる存在」と、新たな相棒をたたえた。