徳島市の県立博物館で開かれている「トクシマ恐竜展」(徳島新聞社など主催、9月19日まで)の展示解説が17日、同館で行われ、家族連れらが熱心に聞きながら太古の世界に思いをはせた。
博物館の辻野泰之学芸員が、今年2月に新種認定されたフクイベナートルや全長10メートルのアクロカントサウルスの骨格標本などを見て回り「骨盤から脚が真っすぐ伸びているので走るのが速い。最初は小さかったが、だんだんと巨大化した」などと説明した。
勝浦町で見つかったイグアノドン類の歯の化石も紹介。「県内の阿讃山脈や勝浦川、那賀川周辺には三畳紀、ジュラ紀、白亜紀と恐竜時代の地層が全部そろっている。大規模に発掘作業を行えば、もっと出てきてもおかしくない」と夢を膨らませた。
松島小1年の橋本凌君(6)は「歯が鋭くてかっこよかった。いろんな話を聞いて恐竜のことがよく分かった」と喜んでいた。
展示解説は8月20日と9月4日にも行われる。いずれも午後2時から。