閉校を検討していることが分かった海部自動車学校=海陽町高園

 海部自動車学校(海陽町)が7月に入って新規入校生の募集を中止したことが18日、分かった。生徒数の減少で経営難に陥ったことが理由とみられる。同校は海部郡で唯一の自動車学校で、閉校すれば地元高校生らの運転免許の取得に支障が出ることから、県指定自動車教習所協会(松茂町)が対策を検討している。

 海部自動車学校によると、5年前から赤字経営が続いており、今月1日に入校の受け付けをやめた。現在、協会が間に入って他の自動車学校に経営譲渡ができないかを協議しており、1、2カ月のうちに閉校か経営譲渡かを判断する。

 1969年の開校以来、年間の入校生の数が多かったのは70年代後半から80年代前半にかけてで、ピーク時は600人ほどを数えた。しかし、残っている記録で最も古い2002年には487人、15年は191人にまで減少した。郡内に4校あった高校の統廃合が進み、入校生の大半を占める高校生が減ったことが影響したという。

 閉校すれば、県公安委員会指定の自動車学校は県南では阿南自動車学校(阿南市)だけになり、運転免許更新時に高齢者講習を受ける必要のある70歳以上のドライバーも不便を強いられる。このため、協会は近隣の自動車学校に送迎バスの運行を働き掛けることも検討している。

 協会によると、県内の指定自動車学校は現在15校ある。これまでに11年の箸蔵自動車学校(三好市)など4校が閉校しており、過疎化や少子化で多くの自動車学校の経営が厳しくなっている。