架線作業に活用する実証実験でドローンを飛ばす参加者=那賀町木頭折宇

 小型無人機ドローンを活用した地域活性化に取り組む那賀町は18日、同町木頭折宇の町有林で、林業の架線作業に使う3度目の実証実験を行った。350メートルの距離で釣り糸を架けることに成功。町は林業分野での実験を終え、今後は鳥獣害対策へのドローンの活用法を探る。

 町や県の担当者、林業関係者ら約30人が参加し、距離を2回目の実験より90メートル延ばして実施した。離着陸箇所の双方に操縦士を置き、空中で操縦者を切り替えながら木々の間を飛行。前回は目的地の5メートル手前で突風により機体の制御を失ったが、最小幅3メートルの地点も通過し、約40秒かけて釣り糸を届けた。

 架線は車が入れない急斜面などで伐採した木を搬出するためのもので、ワイヤロープを張る準備作業として細い糸を架ける。町担当者は「天候などに留意すれば、林業への応用は十分可能なことが分かった」と話した。

 また、町が制作中のPRドラマ「若葉の頃に」の一場面として実験の様子を撮影した。