新町川に光る球体を浮かべる作品のイメージ図(実行委提供)

新町川に光る球体を浮かべる作品のイメージ図(実行委提供)

 徳島市中心部をLEDの芸術作品で彩る第3回徳島LEDアートフェスティバル(12月16~25日)の実行委員会が19日、市役所であり、世界的に注目を集めるIT会社チームラボ(東京)が展示する作品3点の内容が固まった。新町川と藍場浜公園、徳島中央公園に設置される。

 新町川の作品は、新町橋からふれあい橋までの180メートルに直径2メートルの光る球体約150個を浮かべ、川沿いの歩道には直径1・5メートルの球体10~15個を設置。歩道の球体に触れると、川に浮かんだ球体の光が変化する。

 徳島中央公園の作品は、徳島城博物館周辺の樹木約90本をLED照明でライトアップ。来場者が木のそばを通ると、照明の色が変わり、音も出る。藍場浜公園には、LED照明で立体的な木の映像を浮かび上がらせる高さ13メートルの作品を設置。スマートフォンの専用アプリを使えば、さまざまな模様が現れる仕組みとなっている。

 フェスの芸術監督を務めるチームラボの猪子寿之代表=徳島市出身=が作品の概要を説明した。猪子代表は「徳島市は街中に川と森がある全国的に珍しい都市。自然の空間を生かした光のアートを演出したい」と意気込みを語った。

 実行委ではこのほか、期間中に展示する一般公募作品27点を選んだ。