三味線の合同練習をする川内中と城北高の民芸部の生徒ら=城北高校

三味線の合同練習をする川内中と城北高の民芸部の生徒ら=城北高校

 徳島市のあわぎんホールで23、24の両日開かれる夏期阿波人形浄瑠璃大会(阿波人形浄瑠璃振興会、徳島新聞社など主催)に、小学生の人形座が初めて出演する。大会は1947(昭和22)年から続く歴史ある催しで、71回目となる今回、若手育成の一環として小中学生や高校生の団体にも参加を呼び掛けた。これに小中高校の計4団体が応じ、人形芝居や三味線演奏などを披露する。

 大会は県内の人形座などが日頃の稽古の成果を発表する場で、振興会によると、中学生は33年ぶり高校生も17年ぶりの出演となる。振興会の佐藤憲治事務局長は「人形座員が高齢化し、後継者不足も進む中、若い世代に人形浄瑠璃への関心を高めてもらえたらと参加を呼び掛けた」と話す。

 23日は神領小学校学童保育所「すだち座」(神山町)の小学生9人が木偶を操り、「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」を演じる。24日は川内北小学校太夫教室(徳島市)の9人が語りを務め、平成座のメンバーらと「寿式三番叟」を披露する。

 川内中学校民芸部(徳島市)の2人と城北高校民芸部(同)の4人は24日、三味線で登場し、太夫部屋「城北会」の奏者と一緒に演奏する。

 19日、城北高で両校民芸部の合同練習があり、川内中3年の尾脇市さん(14)は「大きなホールで演奏するのは初めて。練習の成果が出せるよう頑張りたい」と話した。

 大会には、2日間で小中高校の4団体を含む計17の人形座などが出演し、多彩な演目を披露する。開演は両日とも午前10時。