阿南市は、市文化会館夢ホール(同市富岡町)=写真(上)=と市情報文化センターコスモホール(同市羽ノ浦町)=同(下)=にそれぞれ、指定管理者制度を導入する。いずれも県南有数の座席数や音響を誇る多目的ホールを備えており、民間アイデアを取り入れたイベントを企画してもらうことで、稼働率向上などを目指す。25日から市文化振興課で募集要項を配布し、9月1~14日に受け付ける。

 情報文化センターは1995年開館でホールは550席。文化会館は99年完成でホールは607席。情報文化センターはオーストリア・ベーゼンドルファー社製、文化会館には米スタインウェイ社製の高級ピアノがある。

 両ホールとも音響に定評があり、定期的にクラシック演奏会などが開かれている。ただホールの稼働率は3割程度で推移しており、市は民間活力導入で市民に一層親しまれる施設としたい考えだ。

 県内に事務所のある法人・団体が対象で、両施設の管理運営と催しの企画、保守点検業務を担ってもらう。市情報文化センター内の図書館業務は含まない。期間は2017年4月から3年間。11月の選定委員会で審査し、市議会12月定例会で同意を得て決定する。指定管理料などは募集要項で公表する。

 同市の公共施設の指定管理者導入は3、4カ所目。