四国遍路の「日本遺産」認定を記念した散華の台紙を持つ岩井さん夫妻=鳴門市大麻町の1番札所・霊山寺

 四国霊場八十八カ所の各札所で、ハスの花びらをかたどった紙の絵札「散華」が期間限定で配布され、お遍路さんの間で静かな人気となっている。四国遍路が文化庁の「日本遺産」に認定されたのを記念し、四国八十八ケ所霊場会が企画。88カ寺全てを集めて台紙に貼ると、色鮮やかな花の絵が完成する。

 散華は縦4・5センチ、横3センチ。淡いピンクや水色、黄など寺によって色が異なり、各札所で納経を行うか、1枚100円を払うと入手できる。台紙は4県別に分かれ、1セット3千円で、1番札所・霊山寺(鳴門市)などで販売している。4枚合わせると縦54センチ、横48センチになり、一輪の大きな花の絵になる。

 散華の配布や台紙の販売は2016年1月1日から17年5月31日まで。霊山寺の芳村秀全住職によると、同寺では台紙が3千部以上が売れており、売れ行きは徐々に伸びているという。

 1月に亡くなった長女の供養のため霊場巡りを始めた横浜市の岩井信さん(43)彩子さん(40)夫妻は「このタイミングで四国に来たのも何かの縁。最後まで集めたい」と台紙を購入していた。

 四国遍路は2015年4月、国内の貴重な文化財を地域振興につなげる文化庁の「日本遺産」の第1号に選ばれた。