糖尿病の重症化を予防するため生活指導を受ける職員=板野町のテック情報(徳島データサービス提供)

 医療や行政のデータ入力などを手掛けている徳島データサービス(徳島市)が、糖尿病の重症化予防サービスを始める。生活指導に加え、心の知能指数(EQ)を高めることにより生活習慣を改善するユニークな試み。効果を確認した上で2017年以降に事業化する。

 徳島データサービスは、徳島大学病院糖尿病対策センターなどと連携し、生活習慣改善とEQ向上から成る糖尿病重症化予防プログラムを開発。糖尿病と強く疑われるHbA1c(ヘモグロビンエイワンシー)6・5以上の県内企業の職員ら40人が3月から、試験的にプログラムを利用している。

 プログラムでは理想体重や改善すべき生活習慣、運動、食事の目標を記すシートを作成してもらい、管理栄養士と看護師のペアが月1回面談。目標の達成状況を確認しながら3カ月間、生活指導をする。その後、生活指導と糖尿病EQプログラムを組み合わせた試験を6カ月間行う。

 糖尿病EQプログラムは、例えばいらいらしたときに6秒数えて落ち着かせるなど、感情をコントロールする手法。重症化を防ぐ生活習慣を続けていくために必要となる。利用者は2カ月ごとにポータルサイトでEQを測定した上で行動目標の達成状況を毎日記録し、効果を確認する。

 徳島県の糖尿病死亡率は全国最悪レベルにあることから、情報通信技術(ICT)を利用した健康促進事業も展開する徳島データサービスが、ノウハウを生かして重症化予防を事業化することにした。

 同社によると、EQを医療分野に活用するのは初めてという。濱尾重忠社長は「糖尿病は生活習慣の改善が重要だが、続かないケースが少なくない。EQを高めることで正しい食事や運動の習慣を身に付けてもらえたら」と話している。