スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」が国内で配信されて初めての週末を迎えた23日、多くの家族連れらが訪れる徳島県内のイベント会場や公園、神社などでも、ゲームを楽しむ若者の姿がみられた。
徳島ひょうたん島水都祭が開かれた徳島市の藍場浜公園一帯。同市の中学3年の男子生徒(14)は、同級生3人と共に、公園内の通路の端に寄ってプレーに興じた。「水都祭よりゲームの方が面白くて止まらない」と興奮気味に話した。
公園内や周辺にはゲームのアイテム(道具)を入手できる場所があるという。行き交う人の肩が触れ合うほど混雑していたが、スマホの画面を見ながら歩く若者が少なくなかった。マナーの悪さに同市の女性会社員(39)は「ただでさえ人が多くて歩きにくいのに、ぶつからないか心配」と苦言を呈した。
鳴門市大麻町の大麻比古神社には、朝からスマホを手にした参拝客が訪れた。境内には欄干のない「ドイツ橋」があり、神社は「ゲームに集中し過ぎて橋から転落する恐れがある」と指摘。ゲームの禁止を呼び掛ける看板を設置することも検討している。