ホームでポケモンGOを楽しむ男性=徳島駅

 スマートフォン向け人気ゲーム「ポケモンGO(ゴー)」を巡り、徳島県内の公共施設や観光地などで困惑が広がっている。ゲームを有利に進めるアイテム(道具)を入手しようと、歩きながらスマホを操作する若者らが大勢集まり、事故につながる恐れがあるためだ。徳島駅ではホームが遊び場になっており、駅員が自粛を呼び掛ける構内放送を始めた。

 徳島駅の3、4番ホームはゲームのアイテムが手に入る「ポケストップ」に指定されている。国内配信が始まった22日から、スマホを手にゲームを楽しむ人でにぎわっている。

 同駅はホームからの転落や列車との接触を警戒し、「歩きスマホ」をしないよう求めている。駅員は「ゲーム会社は危険性を考えていないのか」と首をかしげた。

 困惑の声は観光地などでも上がる。

 四国霊場23番札所・薬王寺(美波町奥河内)は仁王門、本堂、瑜祇塔の3カ所が「ポケストップ」に指定され、境内には若者の姿が目立つ。

 ゲームの禁止は求めず静観しているが、建物が壊されたり他の参拝者から苦情が寄せられたりすることも懸念される。今川義海副住職は「初詣までブームが続くようなら対応を検討したい」と話す。

 四国霊場1番札所・霊山寺(鳴門市大麻町板東)の前の県道でも若者が増え、納経所職員は「大型バスが増えてくる時期なので事故が心配」と気をもんだ。

 三好市の祖谷のかずら橋でも注意喚起を検討している。

 一方、約30カ所の「ポケストップ」がある徳島市の徳島中央公園は深夜や未明に大勢の若者が集まり、異様な光景が広がっている。バラ園の周辺が人気で、24日は午後9時をすぎても70人余りがスマホを操作していた。

 夜の散歩が日課という同市助任橋1の無職佐野康人さん(82)は「普段と全然違う。ゲームをしていると分かるから不気味には感じないが何となく歩きづらい」と話した。