金沢戦に向けて練習に励む徳島イレブン=3日、徳島スポーツビレッジ

 J2徳島ヴォルティスは7日午後2時から、鳴門ポカリスエットスタジアムでツエーゲン金沢と対戦する。5月の前回対戦は決め手を欠いて0-0で引き分けた。金沢得意のカウンターやサイド攻撃に留意しつつも攻めの姿勢を貫き、ウタカ、バラル2トップの得点力を最大限引き出したい。

 9月30日のホーム甲府戦を台風で流した影響は長短両面ありそうだ。体力的にリフレッシュできたのは間違いなく、今週の練習では各選手が活発な動きを見せた。

 半面、試合間隔が開いたことで、試合に臨む緊張感をどう維持できているか。町田戦で好セーブを重ねたGK梶川は、序盤の入り方がまずく惜敗した岡山戦を例に挙げ「立ち上がりから(心身とも)100%でいけるようにしないといけない」と表情を引き締める。

 個々の局面に強い金沢を上回るには、やはり組織的な戦術が求められる。小西は「ボールを持っていないときにどれだけ動けるかが重要」と強調。井筒は「2トップを生かしつつ、ボールをつなぐ戦い方も効果的に使い分けなければ」と話す。

 アウェー大分戦のように前線の2人が徹底マークされた場合、スコアが動かない可能性もある。その場合、鍵を握るのはセットプレー。キッカーを任されることが増えている狩野は「成功するかどうかは8割方、キッカーが握ると思うので積み重ねてきた経験をしっかり出したい」と意気込む。他チームの勝敗や昇格プレーオフの見通しよりも、まずは金沢戦での勝ち点3へ全力を尽くす。