記者会見で試験業務を振り返る板東長官=県庁

 徳島県庁で大規模な試験業務をしている消費者庁の板東久美子長官は27日午前、試験業務期間中で最後となる定例記者会見を県庁で開いた。4日に始まった試験業務を振り返り、徳島の消費者教育などの取り組みを評価した一方、消費者庁の機能面で緊急時の対応や関係機関との連絡調整といった点を課題に挙げた。試験業務は29日までだが、板東長官はこの日で試験勤務を終え、午後帰京する。

 会見はテレビ会議システムで東京・霞が関の消費者庁と結んで行った。長官は期間中、課長が急きょ帰京したり、在京の職員が代わって対応せざるを得なかったりしたケースを挙げて「迅速な対応や関係者との調整が重要な業務では難しさを感じた」と述べた。

 関係省庁や団体との連携については、共通のネットワークシステムがない現状では「消費者庁だけの努力では難しい」との認識を示した。

 一方で、県内各地を視察したことに触れ「消費者教育などに熱心な取り組みが見られた。行政や事業者、学術機関から継続的な協力が得られれば新たな施策を創出できる可能性も強く感じた」と評価。今後は「できる限り早く結果を整理し、最終的な決定につなげていけるよう迅速に対応したい」とした。

 会見に先立ち、長官は飯泉嘉門知事と面会し、県のサポートに謝意を述べた。面会後、知事は報道陣に対し「(移転は)最終的には政府が決めることだが、霞が関の在り方を変える大きなターニングポイント。今後も挙県一致であらゆる方面に働き掛けていく」と実現に意欲を示した。