未来うつぼ協会のロゴマーク。会員が着るパーカなどに使用する

 海陽町と町内3漁協が、地元産のウツボのPRに乗り出す。昨年9月に町地域おこし協力隊員となった栗田朱理さん(25)=同町大里=がおいしさに驚き、「県内外に魅力を伝えよう」と提案した。ウツボの知識や調理技術に関する「ウツボ検定」を創設するほか、ウツボ料理のレシピの公募なども行い、特産品として広める。

 PR活動の中心となるのが、町と漁協が今月設立した「未来(ミラクル)うつぼ協会」。主な事業として、11月をめどに独自の「ウツボ検定」を創設し、年2回行う。ウツボの取り方や生態に関する知識の理解度と、さばき方などの調理技術から審査し、合格者にオリジナルの名刺を贈る。

 協会の設立に合わせ、町はデザイナーに依頼してロゴマークを作成。協会の活動や出店情報、検定の案内などを発信するホームページを開設した。今後は、全国の食関連のイベントにも出展。普及を目指し、料理のレシピも募る。

 ウツボは、骨の多さや独特の臭みから食べることを敬遠する人も多いが、県南部などでは食用として珍重されている。フライやかば焼き、天ぷら、干物などとして食され、もっちりとした食感で人気がある。ウツボ料理を提供する飲食店もある。

 栗田さんは同町の出身だが、ウツボは食べたことがなかった。協力隊員として地元食材のPRなどを担当することになり、鞆浦漁協で水産加工などを学んでいたときに初めてウツボのフライを食べ、おいしさに感動したという。春ごろから町や漁業関係者に声を掛け、協会の設立準備を進めてきた。

 協会の発足集会は同町鞆浦の城山荘であり、会長に鞆浦漁協の組合員柴田正彦さん(58)を選んだ。栗田さんは「一人でも多くの人にウツボを味わってもらい、魅力を知ってほしい」と話している。