徳島市で開かれているアニメやゲームの複合型イベント「マチ★アソビvol21」のメイン期間初日の6日、アニメの舞台になった場所などをファンが実際に訪れる「聖地巡り」の魅力をPRするトークショーがあり、「巨人の星」の星飛雄馬役から「名探偵コナン」の安室透役まで50年以上に渡ってトップ声優の座に君臨する「レジェンド」古谷徹さんらが体験を交えて楽しさを紹介した。

 

 アニメの聖地巡りの魅力を紹介する古谷徹さん(中)ら=徳島市内

 

 トークショーは、アニメツーリズム協会が「 日本のアニメ聖地88」に選んでいる鳥取県北栄町(「名探偵コナン」の作者・青山剛昌さんの出身地)と同県境港市(「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木しげるさんの出身地)を、現在放送中のアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」で猫娘の声を担当する庄司宇芽香さんが訪問した際の映像を見ながら進められた。

 「名探偵コナン」で安室透役を務める古谷さんは、自身が北栄町でコナンゆかりの施設を訪問した体験などを披露。マチ★アソビの開催地として同じく「 日本のアニメ聖地88」に選ばれている徳島市の眉山に登ったエピソードも交えながら「ぜひ訪れてみて」と呼び掛けた。

 トークショーは午後3時から開催予定だったが、台風25号による強風の影響で大鳴門橋が一時通行止めになったため、大幅に遅れて午後7時半から開催された。淡路島に足止めされている間も、なんとかイベントを開きたいというもどかしい思いをツイッターで発信し続けた古谷さんが会場に姿を見せると、古谷さんを信じて待ち続けた大勢のファンから大きな歓声が上がった。

 古谷さんは後方のファンにも姿が見えるように何度も壇上から降りて観客に近づいて手を振り、日程変更のため会場に来られなかったファンを思って再び徳島を訪れることを約束。安室透やワンピースのサボ、タキシード仮面など、自身の当たり役の演技も惜しげもなく披露する「レジェンド対応」を見せ、安室ファンの若い女性らから何度も黄色い声援が上がった。