徳島市鮎喰町のアパートの一室で4日、無職の女性(60)が殺害された事件で、この部屋に住み、殺人の疑いで逮捕された元夫(56)が凶器として使ったはさみは、自宅の台所から持ち出したものだったことが6日、捜査関係者への取材で分かった。県警は突発的な犯行だった可能性が高いとみて、動機などを詳しく調べている。

 捜査関係者によると、凶器は持ち手がプラスチック製の事務用のはさみ(全長約17センチ)で、刃の先端は鋭くとがっていた。犯行のために用意したものではなく、容疑者が日常生活で使っていたとみられる。

 アパート2階の容疑者の部屋の間取りは2DK。北側の台所ではさみを取り出し、犯行に及んだもようだ。女性の遺体は、南側の居室であおむけの状態で見つかっている。

 女性は背中や腹、頭など5~6カ所を刺されており、抵抗した際にできる防御創とみられる傷もあるという。容疑者も腹や手に軽いけがを負っていた。県警は週明けにも司法解剖し、死因などの特定を進める。

 県警は6日、容疑者を殺人容疑で送検した。送検容疑は4日夕、アパートの2階自室で女性の背中など数カ所をはさみで刺して殺害したとしている。