四星球のメンバー(左から)まさやん、U太、北島康雄、モリス
 

 徳島発のコミックバンド「四星球」が9月23、24の両日、佐那河内村の旧佐那河内中学校で音楽イベント「平成30年度四星中学校文化祭」を開いた。文化祭をモチーフにした四星球の恒例企画の一つで、今年10周年となることから初めて地元で開催。人気アーティストやお笑い芸人など18組が参加し、観客約2500人を集めて盛り上がった。イベントを終えた直後のメンバーに、手応えや今後の展開を聞いた。(聞き手=野々村真吾)

 ―なぜ会場に旧佐那河内中を選んだのか。

 U太 昨年結成15周年を迎えて肩の荷が下りたところで、もう一つ何かしたいと考えました。文化祭が今年で10周年だと気付いて、学校を使って何かできたら面白そうだなというのと、地元・徳島を盛り上げたいという思いが始まりでした。
 県内で開催地を探していた時に、佐那河内村から中学校を好きに使ってくれていいよと言ってもらえて、会場が決まりました。

 ―四星中学校文化祭はどんなイベントか。

 北島康雄 当初はワンマンライブの企画でした。モリスが加入した時期で、アーティスト写真を「四星中学校写真部」として撮ったんですが、部活動や学校行事の形にするといろんなカルチャーをライブで表現できることに気付きました。

 文化祭は何でもできるから1番やりやすいんですが、何をするか考えるのが大変な企画になりましたね。

 ―初めて県内で開催した手応えは。

 北島 文化祭の前からライブが4日間続いていたので、途中で声が出なくなったり、体力的にきつくなったりするんじゃないかと心配していたんですが、お客さんがずっと笑顔で楽しみながら僕らの気持ちを引っ張ってくれたおかげで無事完走できました。
 校舎を自由に使わせていただいた佐那河内の村長さん、僕たちとのいろんな縁から出演してくれたアーティストの皆さんにも本当に感謝しています。

 ―10月からは全国ツアーも始まる。
 北島 文化祭は今回で一つの集大成を迎えましたが、新たなツアーでも文化祭のほか、「運動会」「修学旅行」と名付けた企画を予定しています。
 新しい企画が盛り上がれば文化祭もさらに成長し、ライブ全体のクオリティーが上がって行く。徳島の皆さんにもぜひ足を運んでいただき、楽しんでもらいたいです。