畑で「土上げ」を体験するメディア関係者ら=つるぎ町一宇の剪宇集落

 世界農業遺産に認定された「にし阿波の傾斜地農耕システム」の魅力などを体感するメディアツアー(県主催)が、つるぎ町など県西部2市2町で行われ、都内のインターネットメディアや出版社の社員ら7人が農作業などを体験した。

 参加者は、つるぎ町一宇の剪宇集落の傾斜地で、畑から流れ出た土をかき上げる「土上げ」を体験。同町貞光の猿飼集落ではソバ畑を見学し、眼下に広がるソバの白い花や、剣山系の山並みの眺望を楽しんだ。

 ネットで外国人向けの観光情報サイトを運営する「MATCHA(マッチャ)」の石田優さん(34)は「こんな急傾斜地で農業をしているのに驚いた。都会にはない魅力を体験できた」と話した。

 一行は、三好市で祖谷のかずら橋や国の重要伝統的建造物群保存地区・落合集落なども巡った。後日、ツアーで体験した内容を自社のウェブサイトなどで発信する。