実行委の初会合で事業計画案について意見交換する委員ら=阿南市の那賀川町商工会館(2018年5月25日)

 徳島県阿南市で17、18の両日に開かれる「全国足利氏ゆかりの会」の2018年度総会と関連イベントの内容が決まった。足利氏末裔の平島公方(阿波公方)ゆかりの場所の見学や記念講演などが行われる。

 17日にコートベール徳島で開かれる総会には、足利家28代当主の足利義弘特別顧問(京都市)ら約60人が出席。18年度事業計画などを決める。平島公方一族の墓所がある西光寺(阿南市那賀川町)で追善法要がある。

 市立那賀川図書館では四国大の須藤茂樹教授(日本中近世史)が「阿波公方の実像」と題して講演する。

 18日は、第9代平島公方の足利義根が刊行した漢詩集など、関連資料を展示する阿波公方民俗資料館を見学。同市新野町の「中村園太夫座(岡花座)」の人形浄瑠璃上演もある。

 ゆかりの会は、室町幕府を開いた足利将軍家と関係がある13都府県の約60団体で構成。毎年度持ち回りで総会を開いている。阿南市では旧那賀川町時代を含め、11年ぶり3度目となる。