鳴門市大麻町の市ドイツ館で30日、「第九の里コンサート」があり、地元の園児や児童らがベートーベンの「歓喜の歌」や童謡などを披露して約600人の来場者を楽しませた。
板東ゆたか、板東みやま両保育園の園児約40人によるステージで幕開け。「喜びの歌」をドイツ語と日本語でかわいらしく歌って観客を魅了した。板東小の児童30人はリコーダーで「花は咲く」を演奏し、息の合った音色を響かせた。
県内の児童でつくるコーラスグループ「うたの広場・NKB」も第九を熱唱。メンバーの仲田留梨さん(7)=板東小2年=は「うまく歌えたのでお母さんも喜んでくれた」と話した。
コンサートは、第1次世界大戦時にあった板東俘虜収容所の捕虜と住民との交流や友愛の精神を子どもたちに伝えようと、板東・堀江両地区の自治振興会が主催し、今年で5回目。両振興会は「2018年の第九アジア初演100周年に向けてさらに盛り上げていきたい」と意気込んでいる。