事件現場に入っていく警察官ら=7日午後1時35分ごろ、鳴門市大津町

 徳島県鳴門市大津町木津野の自宅で難病を患い体が不自由な次男の首をロープで絞めて殺害したとして、鳴門署は7日、殺人の疑いで会社員の女(73)を逮捕した。容疑者は「介護に疲れた。病気が進行する次男の将来が心配だった」と容疑を認めているという。県警は介護疲れから犯行に及んだとみて調べている。

 逮捕容疑は、7日午前0時すぎ、自宅1階の居室のベッドで寝ていた次男の首をロープで絞め、殺害したとしている。

 署によると、容疑者宅は夫と次男の3人暮らし。夫の就寝中に次男の首を絞めたとみられ、自宅にあったロープを使っていた。

 近隣住民らによると、次男は10年ほど前からパーキンソン病を患っており、最近は病気が進行して自力で起き上がるのも困難になっていたようだ。署の事情聴取に夫は「妻は働きながら次男の介護を担っており、大変そうだった」と説明しているという。

 7日未明、1階の寝室から姿が見えなくなった容疑者を心配した夫が、敷地内の納屋にいるところを発見した。容疑者が「今、次男を殺した」と話したため居室に向かい、ベッドの上であおむけで倒れている次男を確認した。ロープは納屋で見つかった。

 夫から連絡を受けた近くの長男が駆け付け、午前1時20分すぎに「弟が呼吸していない」と119番した。次男は鳴門市の病院に運ばれたが、約1時間後に死亡が確認された。次男の首に何かで絞められたような痕があったため、鳴門市消防本部が鳴門署に通報。午前3時すぎ、署員が自宅にいた容疑者に任意同行を求めた。