ちょうさが海へ入るシーンの撮影に臨む伊藤さん(右端)=徳島県美波町の大浜海岸

 徳島県美波町を舞台にした映画「波乗りオフィスへようこそ」の製作陣が7日、ロケの全日程を終えた。同日あった日和佐八幡神社秋祭りに出演者が加わり、「ちょうさ」と呼ばれる太鼓屋台が大浜海岸(同町日和佐浦)に繰り出すシーンなどを撮影した。

 主人公が社長を務めるIT会社に転職し、町に移住した若者役の伊藤祐輝さんが、ちょうさの担ぎ手の責任者として指示を出す場面を撮影した。

 伊藤さんは住民に同行し、大浜海岸などで演技。同町赤松出身の撮影監督赤川修也さん(71)がカメラを回した。

 製作陣は5、6月に町内などで約3週間の撮影に臨んだ。映画は来春に公開予定で、編集作業を進める明石知幸監督(60)=同町阿部出身=は「多くの人の心に響く作品になるはず」と話した。

 祭りでは計8台のちょうさが海へ勇壮に飛び込み、多くの見物客でにぎわった。