共同開発したアイスクリームを試作する徳島商高とカンボジア日本友好学園の生徒=2015年7月、カンボジアの同学園(徳島商高提供)

 徳島商業高校(徳島市)とNPO法人TOKUSHIMA雪花菜工房(同)、県教委は2017年秋、カンボジアに菓子製造や農産物の加工を行う工場を開設する。製品の売り上げを、徳島商高が友好協定を結ぶ現地の中高一貫校「カンボジア日本友好学園」の運営に役立てる。従業員を現地採用し雇用創出につなげるほか、徳島商高生の商業・国際教育も推進する。

 徳島商高などによると、工場は首都プノンペンの東約85キロのプレイベン州リング村にあるカンボジア日本友好学園の敷地内で16年秋に着工する予定。延べ床面積は約400平方メートルで、従業員20~30人を現地採用する。

 建設費は国際協力機構(JICA)の「草の根技術協力事業」の交付金6千万円を充てる。

 工場では、徳島商高の模擬会社「ComCom」と友好学園の生徒が共同開発した地元産カボチャの蒸しまんじゅうやヤシ砂糖のアイスクリームを製造する。特産のカシューナッツやマンゴーも加工する。カンボジアでの販売や日本への輸出を通じて、年商4千万~5千万円を目指す。

 工場の収益金で、教員不足に悩む友好学園の運営を支える。カンボジアでは教員の月給が100~200ドルと少なく、友好学園は教員確保のため、日本からの寄付などを活用して1人当たり年間千ドルを上乗せ支給しており、学園の教員全38人の上乗せ支給分を賄う計画だ。

 ComComなどは13年度からJICAの同事業の採択を受け支援を開始。14、15年度は共同開発した菓子を徳島とカンボジアで販売し、収益36万円を寄付して友好学園の教員3人の増員を実現した。

 ComComは今後も友好学園と新商品の開発や販売を行い、雪花菜工房は現地法人を通じて工場従業員の育成や品質管理を担う。8月にはカンボジア人スタッフ1人を県内などに2週間招き、工場運営のノウハウを指導する。

 ComCom社長で3年の古谷若葉さん(17)は「これまでの支援が工場という形になってうれしい。友好学園の自立運営を目指して、工場が軌道に乗るよう協力を続けたい」と意気込んでいる。