牟岐町沖の出羽島などで2013年から開かれている「出羽島アート展」について、町や町商工会、住民グループなどは3日、新たに運営委員会を設けて17年5月の開催を目指すことを決めた。運営を担ってきた町商工会が4月、赤字などを理由に今後主催することができないとの意向を示し、次回開催が不透明になっていた。
島民も含め約30人が町役場で対応を話し合った。町観光協会の庄野二六会長が開催継続に向け、町商工会に代わる実施主体として運営委を組織することを提案。委員長に地域活性化グループ「カモン牟岐」の代表などを務める堀内隆弘さん(37)=同町灘、衣類印刷業=が推薦され、出席者が同意した。
運営委の構成団体や役員は未定。今後、人選を進めて組織を立ち上げ、運営資金の確保やタイムスケジュールなどを検討する。
次回の開催時期については、堀内委員長は17年5月を目標にするとした。理由として、17年4~6月に四国4県とJRグループが展開する観光PR事業や、ゴールデンウイークに合わせることを挙げた。