徳島市眉山町大滝山の春日神社が、16、17両日に行われる秋季例大祭の太鼓のたたき手を募っている。祭りを次世代に継承しようと、氏子以外にも手伝ってもらう。
募集するのは、みこしや天狗(てんぐ)が並んだ祭り行列の訪れを知らせる「ふれ太鼓」のたたき手。中型トラックの荷台に乗り込み、交代で音を鳴らし続ける。県内在住であれば性別や国籍は問わない。原則として高校生以上で、中学生以下は保護者の同伴が必要。
祭り行列は、16日が午前10時~午後5時、17日は午前8時~午後5時に市内中心部を進み、おはらいや祝詞奏上を行う。
太鼓のたたき手は、特定の氏子一家が30年にわたり受け持ってきた。今後は、運営に関わる人数を増やして祭りを継承しようと公募を決めた。
春日神社は1586年に徳島藩祖・蜂須賀家政が徳島城を築城した際、城下の総鎮守として建てたとされ、例大祭も同時期に始まったという。
岡山秀則宮司(68)は「祭りと太鼓は切っても切れない。半日、1日でも手伝ってくれるとありがたい」と話す。氏子総代会の福田輝好会長(76)=同市西船場3=も「担い手不足への対応をしないと、将来的には祭りが維持できなくなるかもしれない。興味を持ってもらうきっかけになればうれしい」と参加を呼び掛けている。
問い合わせは福田会長<電090(2891)5894>。