[上]日本代表の2点目のゴールに歓声を上げる大松サッカー少年団の子どもたち=午前10時11分、徳島市の渋野公民館[下]そろいのTシャツを着て塩谷選手に声援を送る県サッカー協会役員やサポーター=午前11時半、同市大和町の同協会

 リオデジャネイロ五輪サッカー男子日本代表の塩谷司選手(27)=小松島市出身=が1次リーグ初戦のナイジェリア戦に出場した5日、徳島県内でパブリックビューイング(PV)が行われ、塩谷選手の家族や出身クラブの後輩、県サッカー協会の関係者らが地球の裏側に届けとばかりに声援を送った。チームは敗れたものの、県人選手で初めての大舞台に立った塩谷選手に「次こそ勝利を」と期待を込めた。

 徳島市渋野町宮前の渋野公民館では、塩谷選手の母宏美さん(51)=同市多家良町池谷、介護福祉士=や、塩谷選手が小学生時代に在籍した大松サッカー少年団の部員ら約80人が集まり、大型スクリーンで観戦した。

 序盤から点を取り合う一進一退の白熱した展開。会場では「たーのーむーぞ塩谷。俺たちの司」と応援歌が響いた。7年前に他界した父晋也さんの遺影とともに見守った宏美さんは「司は失点に責任を感じているはず。あと2試合で巻き返してほしい」と話した。

 J1広島に所属する塩谷選手は、帰省するたびに同少年団の練習に顔を出している。五輪代表入り直前の6月11日には、低学年の部員14人を広島の公式戦に招待するなど、部員にとっては憧れの優しいお兄さんだ。

 キャプテンの増田海里君(11)=渋野小6年=は「最後まで諦めない姿は本当にかっこいい。次は絶対に勝ってくれるはず」と力を込めた。

 徳島市大和町2の県サッカー協会事務所でも、協会役員やサポーターら17人が日本代表のTシャツを着て塩谷選手を応援した。

 「よしっ」「いいぞ」。塩谷選手が自陣ゴール前で体を張って相手選手の動きを封じるたびに、大きな拍手と歓声が湧いた。

 協会の逢坂利夫会長(68)は「塩谷選手は身体能力が高い相手に対してよく踏ん張った。次の試合につなげてほしい」と語った。