小さな黄色の花を咲かせたキレンゲショウマ=剣山中腹

 西日本第2の高峰・剣山の中腹で、昨年7月の台風11号に伴う土砂崩れによって群生地が被害に遭った高山植物「キレンゲショウマ」が見頃を迎えている。土砂崩れで数は減ったものの、黄色いかれんな姿に変わりはなく、通行止めとなっていた周辺の登山道は今年7月下旬に規制解除された。連日多くの登山客が見物を楽しんでいる。

 キレンゲショウマは環境省のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に指定され、剣山では主に2カ所の群生地に自生している。今年も7月下旬に開花し、高さ約1メートルの茎に付いたラッパ状の2センチほどの黄色い花が斜面を彩っている。8月中旬まで楽しめそうだ。

 剣山頂上ヒュッテ管理人の新居綱男さん(78)によると、被害を受けたのは、2カ所の群生地のうちの1カ所と周辺の登山道。1カ所の群生地では花は半数ほどに減り、「刀掛の松」と呼ばれる場所から一ノ森までの約1キロの登山道は通行止めとなった。

 県や美馬市の林業会社などが5月から登山道の復旧作業を進め、土砂や倒木を脇に寄せたり、崩落場所に石や木を積み上げたりした。これにより、通行が可能になった。

 新居さんは「被害を受けていない花はきれいに咲いている。足元に気を付けながら楽しんでほしい」と話している。