長崎原爆の被爆体験を語る中島会長=徳島市の県戦没者記念館

 長崎県被爆者手帳友愛会の中島正徳会長(86)=長崎市=が6日、徳島市雑賀町の徳島県戦没者記念館で被爆時の体験を話した。県遺族会が同館で毎月開いている「語り部事業」の一環で、約100人が耳を傾けた。

 原爆投下時、長崎市にあった勤務先の工場の地下で作業中だった中島さんは、帰宅途中に黒焦げの遺体をあちこちで見た経験を語った。被爆して息絶えた41歳の母と5歳の弟を自ら火葬したことも振り返り「原爆は大量殺人兵器だ」と訴えた。

 被爆して生き残っても、年を取ってがんになったり、子や孫ががんを発症したりしているケースも多いとし、「原爆の問題は今も尾を引いている」と語った。