徳島県庁

 徳島県は、関東を中心に全国で風疹が広がっていることを受け、妊娠を希望または妊娠する可能性が高い女性と抗体保有率が低い28~56歳の男性を対象に抗体検査費用を助成する。男性への助成は県が独自で全額負担し、女性に対しては国の補助制度を活用する。開会中の県議会9月定例会に、関連費用6500万円を計上した一般会計補正予算案を追加提案する。

 県は約1万1千人を想定。16日から19年3月末までの間、県内6保健所や医療機関で無料で抗体検査を受けられる。陰性の結果が出た人には、ワクチン接種を呼び掛ける。

 今年の風疹患者数は9月23日までで770人に上り、昨年の約8倍に達している。県内でも15年以来3年ぶりに患者が発生し、10月2日時点で2人の感染が確認されている。

 風疹は妊娠初期の妊婦が感染すると、生まれた赤ちゃんが難聴や白内障、先天性心疾患となる「先天性風疹症候群」の恐れが高まる。