勝浦郡内で発掘された化石に見入る子どもたち=勝浦町立図書館

 国内最古級となる草食恐竜ティタノサウルス形類の歯の化石が見つかった勝浦町内では9日、驚きと喜びの声が上がった。1994年のイグアノドン類の歯の化石に続く発見に、恐竜化石を生かした地域活性化への期待が高まった。

 町の活性化に期待を寄せるのはNPO法人阿波勝浦井戸端塾の稲井稔理事長(76)=同町三渓。イグアノドン類の化石の発見を機に、恐竜の模型や休憩所を備えた「恐竜の里」(同町棚野)を整備したり化石探し体験ができるウオークラリーを催したりして「恐竜の町」を売り込んでいる。

 ただ近年、恐竜や化石への関心が低下。ビッグひな祭り(2~4月)の会場にも町内で採集された化石を展示していたが、数年前にやめていた。

 稲井理事長は「新たなイベントを計画するとともに、ひな祭り会場への展示も復活させたい」と声を弾ませた。

 中田丑五郎町長は「交流人口の増加につなげるために何ができるか急いで考えたい」と述べ、恐竜をテーマにした地域活性化策の検討を始める考えを示した。

 同町久国の町立図書館では、同町と上勝町で採取された貝や植物の化石約400点を一堂に集めた化石展が7日に始まり、大勢の家族連れらが訪れている。

 「最古級の恐竜化石発見」のニュースに接した勝浦中1年の尾田紗矢嘉さん(12)は「すごい発見が再び町内であってびっくり。ますます化石に興味が湧いてきた」と目を輝かせた。

 椎野和幸教育長は児童生徒の関心の高まりを受け、「古里や歴史に関心を持つきっかけになりそうだ。生きた教材として活用する方法を考えたい」と話した。