徳島県警は、外国語で道案内などを行う警察官のチーム「徳島ツーリストポリス」を徳島市の阿波踊りに初めて出動させる。外国人観光客に安心して踊り見物を楽しんでもらおうと計画した。
ツーリストポリスは、英語や北京語に堪能な県警本部組織犯罪対策課と徳島東署の計9人。タイや韓国の警察が組織しているツーリストポリスを参考に導入を決めた。
踊り期間中、「English OK」や「中文 OK」とプリントした青色のビブスを着て、新町交番を拠点に活動する。道案内のほか、落とし物や迷子、事件事故の届け出などに対応する。
メンバーの一人で、徳島東署生活安全課の澤口裕史巡査部長(30)は「外国人観光客の助けになることで、徳島にいい印象を持って帰国してもらいたい」と話している。
阿波踊りではほかにも、雑踏警備の警察官に103カ国・地域の言語に対応する翻訳アプリの入ったタブレット端末2台を初めて持たせるなどして、外国人観光客への対応を強化する。
観光庁によると、2015年に県内で宿泊した外国人観光客は過去最多の5万7680人。県は今後も増加を見込み、20年度に10万人にする目標を掲げている。