澄み切った青空の下、威勢よく乱舞する阿波おどり振興協会の流し踊り=徳島市新町橋1

 天水たちの熱い夏がやってきた。「2016徳島市の阿波踊り」(市観光協会、徳島新聞社主催)の開幕が迫った12日午前、市中心部で阿波おどり振興協会による流し踊りが行われた。「夜まで待てぬ」と踊り子たちは豪快な乱舞を披露。ぞめきのリズムに誘われた観光客らも沿道に繰り出し、街中は早くも熱を帯びてきた。

 午前10時、徳島駅前に軽やかな鉦の音が響き、協会16連約160人による流し踊りが始まった。高張りちょうちんを掲げた無双連の川口浩史さん(43)は「待ちに待った踊り初日。朝の流し踊りで気合が一段と入る」と笑顔を見せた。

 勇壮な男踊りを先頭に、しなやかな女踊りが続く。うずき連の女踊り藤井南海子さん(23)は「笑顔を忘れず、観客を魅了できるように力を出し切りたい」と、本番に向けて意気込んだ。

 見物客らが沿道に大きな人垣をつくる中、踊りの渦は駅前から新町橋を渡って東新町商店街へ。神戸市から友人3人と訪れた会社員市川達博さん(26)は「朝から迫力のある踊りが見られて感動した」と喜んでいた。

 午後5時25分から藍場浜演舞場で開幕式が行われ、街は15日までの4日間、踊り一色に染まる。