四国電力は、12日に再稼働させた伊方原発3号機(愛媛県伊方町)が13日午前6時半に核分裂反応が安定して持続する臨界の状態に達したと発表した。正午現在、トラブルは起きていないという。今後原子炉を検査し、15日に発電と送電を開始。22日に最大出力約89万キロワットに到達する。9月上旬に営業運転を始める見通し。

 3号機の原子炉では12日、核分裂を抑える制御棒32本のうち24本を引き抜き、残りの8本も途中まで引き抜いた。その後、核分裂を抑える冷却水のホウ素濃度を薄めて核分裂量を増やしていき、臨界に至った。今後、途中まで引き抜いた制御棒8本を引き抜くとともにホウ素濃度をさらに薄める。

 伊方原発は2011年4月に3号機が定期検査で停止。同年9月に1号機、12年1月に2号機が定期検査に入り、3基全てが運転を停止していた。3号機の再稼働で、四国では4年7カ月ぶりに原子力発電が再開することになる。

 再稼働は、原子力規制委員会の新規制基準に適合した原発としては九州電力川内1、2号機(鹿児島県)、関西電力高浜3、4号機(福井県)に次ぎ5基目。高浜が司法判断で運転差し止め中のため、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料によるプルサーマル発電を行う国内唯一の原発となる。