観衆が取り囲む中、街角で輪踊りに興じる踊り子たち=両国橋北詰め

 天水たちの情熱は衰えず、乱舞絵巻は最高潮に達した。徳島市の阿波踊り(市観光協会、徳島新聞社主催)は3日目の14日、浮き立つ街に190連(阿波おどり実行委発表)が繰り出した。鉦や三味線、太鼓の音が軽快な二拍子を刻み、踊り子たちも観客も一段と興に乗る。巨大な演舞場と化した徳島の街は夜が更けるほど熱狂し、28万人が心ゆくまで酔いしれた。

 鮮やかなカクテル光線が夜空を染め、街に張り巡らされた赤と黄のちょうちんが踊り天国を照らす。より熱く、華やかに。観客の歓声に応えて「やっぱり踊りはやめられない」と、踊り子たちは跳ね踊った。

 法被姿の女性たちは若さあふれるエネルギッシュな踊りで粋な魅力をアピールする。世代や国境の壁を越え、子どもや外国人らも思い思いに踊りに興じた。

 熊本地震の発生からこの日でちょうど4カ月。今なお避難所生活を送る被災者に「元気よ届け」と復興を願って乱舞する踊り子の姿もあった。

 15日は71回目の終戦記念日。平和であるからこそ、踊りを存分に楽しめる。改めて平和の尊さをかみしめながら、徳島の祭典はいよいよ最終日を迎える。