「津田の盆踊り」を披露する保存会員=徳島城博物館

 遭難した漁師を慰霊する徳島市津田地区の県指定無形民俗文化財「津田の盆踊り」が15日、同市の徳島城博物館で披露された。阿波踊りの原型の一つとされる踊りに、観光客ら約100人は興味深そうに見入っていた。

 保存会の34人が大漁旗を仕立て直した浴衣を着たり、赤ん坊の人形を背負ったりして博物館の庭園に登場。亡き夫の霊を迎える妻役が「おとう、もんてこーい」と涙声で呼び掛けた後、踊り子たちは情緒あふれる踊りを繰り広げた。

 14日の南内町演舞場で阿波踊りを見物した那覇市の無職照屋宏孝さん(67)は「桟敷とは違う趣があり、昔ながらの素朴な踊りが良かった」と話していた。