華やかな総踊りでフィナーレを飾る天水たち=南内町演舞場

 2016年の徳島市の阿波踊り(市観光協会、徳島新聞社主催)は15日、興奮と歓喜が冷めやらぬ中で閉幕した。こよい限りと乱舞する天水たちの姿に、観客たちは心を震わせ踊りの渦へ。過ぎゆく「徳島の夏」を名残惜しむように、踊り絵巻はいつ果てるともなく続いた。

 終宴の時が近づいても、踊りへの情熱は色あせない。夜空をつんざく鉦や太鼓の音は鳴りやまず、踊る阿呆と見る阿呆の心が一つになっていく。

 有名連は華やかな演出で、見る阿呆を酔狂の世界に引き込んでいく。「二拍子の天国」に身を投じた観客たちはにわか連となって列をなし、われを忘れて踊りに浸った。

 午後10時すぎ、南内町演舞場では恒例の総踊りが始まった。フィナーレを飾った極彩色の乱舞は、桟敷客の胸に消えることのない感動を刻んだ。

 最終日、熱狂の街に繰り出したのは30万人(阿波おどり実行委発表)で、4日間の人出は昨年と同じ123万人だった。