オリジナルの工作キットを使って遊山箱を組み立てる江淵社長=徳島市末広1の江淵鏡台店

 徳島市末広1の江淵鏡台店が、江戸時代から徳島に伝わる遊山箱の組み立て体験を始めた。初心者でも作りやすいオリジナルの工作キットを用意し、物づくりを楽しみながら伝統文化への関心を高めてもらう。

 工作キットは、外箱と内箱になる22枚のヒノキ板や取っ手の金具など。江淵達人社長(68)の指導で、くぎを使わずに板材を組み合わせる「阿波指物」の技法を用いて組み立てる。箱表面の汚れなどを防ぐ自然塗料を塗り、取っ手を付けると出来上がりだ。

 高さ12センチ、幅8センチ、奥行き10センチと、小学生でも扱いやすいように通常の遊山箱の8割程度の大きさにした。制作時間は1~2時間で、希望者は組み立て後に絵付け体験もできる。

 同店は、県内で行楽の料理や菓子を詰める容器として使われていた遊山箱の文化を継承しようと2007年から絵付け体験を行っていて、参加者の「絵付けだけでなく、制作もしたい」との要望に応えた。

 江淵社長は「若い世代に遊山箱を知ってもらい、伝統文化の裾野を広げるきっかけになれば」と話している。費用4千円、要予約。問い合わせは同店<電088(622)1314>。