盆に迎えた先祖や新仏の霊を送る灯籠流し(徳島市仏教会主催)が16日夜、同市の藍場浜公園近くの新町川と同市川内町の親水公園であった。参加者は水面に映る光を見ながら、故人に思いをはせた。
午後7時ごろ、藍場浜公園では僧侶による読経が始まった。集まった檀家ら約4千人は厳かな空気の中、戒名が書かれた灯籠にろうそくの火を付けて川に流した。灯籠は川面に広がり、川全体を美しく照らした。
灯籠流しへの参加は3回目という横浜市の無職藤岡由樹さん(45)は「去年難病で亡くなった叔母をしのびに来た」と話した。
川内町の親水公園では、約500人が園内の水路に灯籠を流した。