妖怪タヌキをモチーフにした着ぐるみを作る住民=三好市山城町の町消防センター

 タヌキの妖怪伝説が色濃く残る三好市山城町で昨年11月に催され、大人気だった「やましろ狸まつり」(実行委主催)が毎年開かれることになった。住民有志は、妖怪タヌキに扮して商店街を練り歩く「狸行列」用の着ぐるみ作りに励んでいるほか、タヌキのモニュメントを商店街に常設する。住民は、過疎化に悩む地域のにぎわいづくりにつなげたいと意気込んでいる。

 今年のまつりは、10月22日に同市山城町大川持の阿波川口駅周辺で開く。目玉行事の狸行列をはじめ、川口商店街で使える葉っぱの地域通貨を取り入れたり、来場者にタヌキのメークをしてもらったりといった企画も予定している。

 今年の狸行列には、文金高島田姿の「花嫁狸」や幽霊に化けた「葬式狸」など、新作の着ぐるみ7体が加わる。住民10人余りが5月から週1回、同市山城町大川持の町消防センターで、着ぐるみ作りに取り組んでいる。地元で約160ほど確認されている妖怪伝説のうち、4分の1を占めるタヌキにまつわる話を基にデザインを考え、材料の発泡スチロールを加工している。

 商店街に置く常設モニュメントとして、木彫りのトーテムポールを作り、記念撮影用の顔出しパネルも設置する。鍵山秀子さん(60)=同町大川持、電器店経営=は「タヌキを生かせば、この町は元気を取り戻せる」と意気盛んだ。

 市商工会山城町青年部などでつくる実行委は昨年11月28日、JR土讃線開通80周年を記念し、阿波川口駅周辺でまつりを開催。茶摘み姿の「おそめさん」などの着ぐるみが川口商店街に繰り出した狸行列は、身動きできないほどのにぎわいだった。まつり継続を望む声が強く、今秋以降も毎年開くことにした。

 佐竹由大委員長(34)=同町大川持、鮮魚店経営=は「タヌキの町として多くの人に知ってもらえるよう、どんどん新しいアイデアを出していきたい」と話している。