9月23~25日に計画されていた阿波踊りのフランス・パリ公演が17日、中止されることが決まった。日仏の関係者でつくる実行委員会によると、7月に仏で発生したテロ事件の影響で、外務省から海外渡航に関する注意喚起が出されるなどしたため開催は難しいと判断した。参加予定だった阿波踊りの関係者らは「大変残念だがやむを得ない」と話している。

 公演は、県阿波踊り協会と阿波おどり振興協会から選抜された踊り子ら約70人が出演し、パリ中心部にあるヴォージュ広場などで乱舞を披露する予定だった。

 しかし、7月14日に仏南部ニースでトラック暴走テロが発生し、84人が死亡。昨年11月のパリ同時多発テロ後に仏が発令した非常事態宣言が来年1月末まで延長されたことを受け、7月28日に外務省から「欧州における記念日や各種イベントを狙ったテロ等に対する注意喚起」が出された。

 訪問団長で阿波おどり振興協会の朝日榮作会長(71)は「多くの連員を連れていくのは危険性が高く、最終的に参加見合わせとなってしまった。数年をかけて進めてきた計画だけに残念でならない」と声を沈ませた。

 公演は当初、15年5月に計画されていたが、同年1月にパリで起きた風刺週刊紙本社襲撃事件を受けて1年延期。10月にはパリでプレ公演を行ったが、11月に同時多発テロが起こり、16年9月に再延期していた。

 度重なるテロの影響で中止が決定し、公演を発案した仏ジャーナリストのレジス・アルノーさん(45)は「仏を悲しみに沈めたテロ事件の発生に伴い、中止という残念な結果となった。今後も阿波踊りの名声が世界で高まるよう貢献をしていきたい」と話した。