海部郡以外では初めて確認されたオオウナギ。左はニホンウナギ=徳島市

 徳島県レッドデータブックの絶滅危惧種「オオウナギ」が、小松島市江田町の勝浦川下流で捕獲された。県立博物館によると、県内では海部川支流の母川をはじめ、海部郡3町で捕獲例はあるが、同郡以外で生息が確認されたのは初めて。

 捕獲された個体は、体長約70センチの小型。16日昼、峯義典さん(33)=同市小松島町今開、飲食店経営=が、ウナギを捕るため仕掛けていた長さ約90センチの筒の中に入っているのを発見した。

 連絡を受けた県立博物館の佐藤陽一自然課長が、ずんぐりした体型や褐色の斑点などから、オオウナギと確認した。少なくとも、生後数年はたっているとみられる。

 佐藤課長によると、オオウナギの生態は未解明な点が多く、稚魚は黒潮に乗って四国沖にやってくるとされる。黒潮の流れは年によって変化するため、稚魚が勝浦川周辺にすみ着き、育ったとみられる。佐藤課長は「太平洋沿岸の河川ではなく、さらに北上した紀伊水道沿岸部の勝浦川での捕獲例は極めて珍しい」と驚いている。

 オオウナギは、食用としてなじみ深いニホンウナギとは別種で、主に熱帯や亜熱帯地域に生息。大きなものでは、体長2メートルまで成長する。