外来診察を見学する医学部生(右側の2人)=那賀町木頭北川の北川診療所

外来診察を見学する医学部生(右側の2人)=那賀町木頭北川の北川診療所

 医学生が過疎地で地域医療の実情について学ぶ現場研修(県主催)が18日、三好、那賀、牟岐、海陽の4市町の診療所や特別養護老人ホームなどで始まった。

 県出身の自治医科大生と徳島大医学部生の計16人が参加した。那賀町木頭北川の北川診療所では、自治医科大生2人が週2回実施されている外来診療を見学。阿部あかね医師から「短時間で多くの患者が訪れる」「診療所の医師は1人だけなので、幅広い医療の知識が必要」などの説明を受けた。訪問診療にも同行した。

 1年の吉田慧司さん(19)=栃木県下野市、徳島市出身=は「患者さんとのコミュニケーションの取り方など、地域に密着した診療姿勢を学べたのは貴重な体験だった」と話した。

 将来の地域医療を担う人材を育成するのが目的。現場研修は19日までで、20日に徳島市幸町3の県医師会館で参加者の研修報告会を行う。