元内閣官房長官で民主党徳島県連常任顧問の仙谷由人氏(68)が、次期衆院選に出馬せず、政界を引退する意向を固めたことが17日、党関係者や後援会関係者への取材で分かった。18日に徳島市のホテルで開かれる県連緊急幹事会で表明するとみられる。

 関係者によると、衆院解散と12月総選挙が急浮上する中、仙谷氏には党関係者から徳島1区や都内選挙区からの出馬要請があったもよう。これに対し、仙谷氏は出馬しない意向を示したとみられる。

 15日には、仙谷氏とともに徳島1区の候補者に挙がっていた元衆院議員の仁木博文氏(48)と徳島市内で会談。「若い者が頑張らなければならない」などと政界引退を示唆した上で仁木氏に立候補を促した。16日には複数の県連幹部や後援会関係者に「長い間、お世話になった」と政界を引退する意向を電話で伝え、世代交代の必要性を訴えたという。

 仙谷氏は徳島市出身。1990年の衆院選徳島全県区で旧社会党から初当選した。93年の衆院選では落選したが、小選挙区制が導入された96年からは徳島1区で5期連続当選を果たした。96年から2009年まで、民主党県連代表を務めた。

 党内きっての論客として知られ、民主政権では行政刷新担当相、国家戦略担当相、内閣官房長官などを歴任した。党内外で一目置かれる存在から「陰の総理」ともいわれた。12年の衆院選で落選後は進退について明言せず、次期衆院選への出馬を検討しているとみられていた。