徳島県は「防災の日」の9月1日、海陽町のまぜのおか一帯を主会場に総合防災訓練を実施する。東日本大震災や4月の熊本地震を踏まえ、自助、共助、公助の連携や広域災害への備えをテーマに行う。飯泉嘉門知事が22日の定例会見で発表した。

 訓練は徳島、美馬両市にも副会場を設け、県内自治体や自衛隊、警察、災害協定の締結団体など142機関から総勢約千人が参加する。雨で地盤が緩んだ直後に南海トラフを震源とするマグニチュード9の地震が起き、揺れや津波で家屋倒壊や道路網寸断などが相次いだとの想定で行う。

 熊本地震では、高齢者や障害者らを支援する福祉避難所に一般の被災者が押し寄せ、本来の機能が十分に果たせなかった。こうした教訓を踏まえ、福祉避難所の運営訓練では、避難者の体調を確認した上で、健康な人には一般の避難所へ移動してもらうよう呼び掛ける。公助だけに頼らない住民参加型の福祉避難所の開設にも取り組む。

 東日本大震災で課題となった燃料不足への対応として、自衛隊車両による軽油、灯油の輸送や自衛隊ヘリコプターへの燃料補給訓練を実施。自衛隊の衛生隊や国際医療援助団体「AMDA(アムダ)」(岡山市)による災害医療訓練もする。

 知事は「あらゆる大規模災害での死者ゼロの実現に向けてしっかり取り組みたい」と述べた。