山橋さんが残した言葉を紹介するポスター

 2015年10月に全盲の山橋衛二さん=当時(50)=がバックしてきたトラックにひかれて死亡し、一緒にいた盲導犬「ヴァルデス」も死んだ事故を受け、徳島の盲導犬を育てる会が視覚障害者や盲導犬への理解を深めてもらおうと、山橋さんが残した言葉を紹介するポスターを作った。展示希望者に無料で提供する。

 B3判の13枚一組。山橋さんが生前語っていた言葉とともに、山橋さんがヴァルデスと一緒に街を歩いたり、子どもたちに盲導犬を知ってもらおうと小学校を訪問したりする写真を掲載している。

 「見つけてもらうしか、どうしょうもない」と大書きした一枚は、ドライバーに気付いてもらおうと、いつも目立つ色の服を着ていた山橋さんの心の叫びを伝える。闇に見立てた黒っぽい背景に白字で「見えない僕は音が頼りなんだ」と記した一枚は、見えないことによるハンディキャップへの理解を求めている。

 育てる会は事故後、A1判のパネルを作り、展示希望者に貸し出していた。借りた人がパネルを返却した後に「他の場所でも展示したい」と再び貸し出しを求めたり、県外からも問い合わせが寄せられたりしたため、ポスターを作り、自由に活用してもらうことにした。

 希望者に送るほか、県を通して他都道府県にも送付する予定。杉井ひとみ事務局長は「山橋さんとヴァルデスの教訓を徳島だけで終わらせず、交通弱者に対する理解と配慮を全国に広めていきたい」と話している。問い合わせは育てる会<電088(625)7700>。