徳島東署の移転後も残される見通しとなった徳島地裁北側の桜並木=2012年4月、徳島市徳島町1

 徳島県警が、徳島地裁の跡地へ徳島東署を移転させるに当たり、「裁判所の桜」として親しまれている桜並木を保存する方針であることが分かった。南に隣接するようになる新しい地裁も構内の桜を残すことにしており、現地裁の敷地が分割された後も桜並木は姿をとどめることになる。ただ、東署の移転予定地の西側にある枝ぶりの大きい樹齢約60年の古木1本は、伐採する可能性があるという。

 東署の移転予定地には、桜が10本植わっている。県警は、国道11号や192号に面した塀沿いの桜並木は残す考えで、10月に公表するPFI事業者への要求水準書案で桜の保全に配慮した施設整備を求める。

 西側の古木は、北側の塀から10メートルほど内側にあり、施設配置の仕方によるものの、東署新庁舎などの建設用地に掛かる可能性が高い。その際は移植を検討するが、数年前に地裁が依頼した樹木医の診断では、老齢のために移植は難しいとされた。

 県警拠点整備課は「裁判所の桜は早咲きで、毎年多くの県民が開花を楽しみにしている。可能な限り、桜を残した施設整備に努めたい」としている。一方の地裁も、新しい敷地内に残る18本の桜は全て保存することを決めている。

 東署の移転は、地裁の建て替えで空き地となる敷地北側の4千平方メートルに、延べ床面積約8500平方メートルの庁舎と約100台の駐車場を整備する計画となっている。2018年度の事業着手を目指している。