老朽化で閉鎖した徳島市文化センター=同市徳島町城内

 徳島市が市文化センター敷地を建設候補地に挙げている新ホール整備に向けた検討会議の初会合が12日、市中央公民館であり、センター敷地の課題などについて市が説明した。

 文化団体代表ら全委員8人が出席し、会長に山中英生徳島大大学院教授を選出。市は整備の前提条件に▽早期の開館▽限られた敷地の効率的な活用▽将来的に過度な財政負担を避ける―の3点を挙げた。

 敷地の課題として、北側に都市計画道路の計画線が通り、南側の市道地下にはガス管などが埋設されているため、建築可能な面積が制約されることなどを説明。委員からは「敷地が狭いなら大ホールとリハーサル室だけにして、他の機能は周辺の施設と連携すればいい」などの意見が出た。

 22日の次回会合で、席数や機能の異なる複数の配置プラン案が示される。11月5日まで計4回開催。市は意見を参考にして整備方針案を作成し、12月に公表する。