四国4県などでつくる「四国八十八カ所霊場と遍路道」世界遺産登録推進協議会(事務局・香川県)は、7月の西日本豪雨や相次ぐ台風で被害を受けた遍路道の危険箇所を取りまとめ、協議会のホームページで12日公表した。
主に歩き遍路が通る道の沿線58市町村と4県、四国地方整備局の調査をまとめ、徳島を除く3県に12の危険箇所が見つかった。土砂崩れや倒木、崩落などで、2カ所が通行できなくなっている。
このうち最も被害が深刻なのは愛媛県宇和島市三間町の42番札所・仏木寺~43番・明石寺間。市によると、山中の道が10メートル近く崩落し、復旧のめどは立っていない。通常なら迂回(うかい)路として利用できる県道も通行止めで、海寄りの国道などを1時間ほど遠回りしなければならない。
同市祝森の40番・観自在寺~41番・龍光寺間でも一部区間が倒木で通行止めだが、迂回路はある。その他の箇所は注意すれば通行できる。