徳島県内屈指の紅葉の名所、那賀町木頭北川の高の瀬峡に通じる剣山スーパー林道(町道剣山線)の通行止めが27日、解除される。山腹崩壊で昨年11月5日から通れなくなっていた。
通行止めだったのはスーパー林道の同町木頭側入り口。山腹が崩れて土砂が平(たいら)橋と周辺道路を覆い、北約1・5キロにある高の瀬峡に行けなくなっていた。
町が2億円をかけ、土砂を撤去するとともに崩落を防止する工事を行った。土砂は取り除いたものの、橋の部分が土砂の重みで傷んでいる恐れがあるため、当面は2車線のうち片側1車線の交互通行とする。工事は年内に終える予定。
昨年の通行止めは紅葉シーズン真っただ中で、近くの「高ノ瀬峡レストハウス平の里」は営業を取りやめた。運営する「高の瀬保勝会」の大城岩男さん(71)=木頭北川=は「昨年は寂しかった。今年は多くの人に来てほしい」と期待している。
13日には町一帯で紅葉を満喫してもらうイベント「ナカまつり」が始まる。